レッスン２：変数と変数名

このページでは、変数とは何か、変数につける名前について説明します。説明が長くなりますが、約束事の説明が多くなっているだけですので、辛抱して読み進んでください。

目次

変数とは

８２０３９×２５＋１５０×１２３を計算する場合を考えてみましょう。暗算できなければ、例えば、８２０３９×２５を計算してメモにとって、１５０×１２３を計算してメモにとって、最後に、メモした２つの数値を加え合わせたりします。このように、私たちは長い式を計算するとき、途中の結果を忘れないように、メモにとったりします。

プログラムでも同じです。途中の結果をどこかに保管する必要があります。たくさん保管する必要があるときは、それぞれを区別できるようにしておかなければなりません。そのために、その保管場所に名前をつけます。ここでは、保管場所を変数、保管場所の名前を変数名と呼ぶことにします。

変数名

規則

変数の名前の付け方には次のような規則があります。次の1から４のすべての条件を満たしていなければなりません。

1. 長さは63文字以内
2. 先頭の文字は英文字あるいはアンダーバー
3. 先頭以外に使える文字は英文字、アンダーバー、あるいは数字
4. 予約語は使用できない

注意点として、

5. 大文字と小文字は区別しない。

があります。

まず、非常に長い名前でなければよいことが、1の条件からわかります。2と3の条件にあるアンダーバーは「 _ 」（キーボードの右下にあります）のことです。

例えば、hensuuは上の4つの条件をすべて満たしていますので、正しい変数名になります。同様に、HENSUUもHensuuも正しい変数名です。しかし、これらは、大文字と小文字の違いだけですので、5からこれらはすべて同じ変数の名前になります。

プログラムの名前もこの規則に沿って付けましょう。

正しい変数名

次は正しい変数名です。

a
I
ASAHIDAIGAKU
hensuu_mei
_1Ban

変数名として正しくない例

次は変数名としては正しくない例です。理由はすぐ下にあります。

abcdefghijklmnopqrstuvwxyzabcdefghijklmnopqrstuvwxyzabcdefghijklmnopqrstuvwxyz
1ban
abc?def
delphi de puroguramu
begin
 
正しくない理由は、最初の例は文字数が63を越えている（1番目の条件を満たさず）、2番目の例は先頭が数字の１である（2番目の条件を満たさず）、3番目と4番目の例は?など使ってはいけない文字を使っている（3番目の条件を満たさず；4番目の例は空白を使っています）、5番目の例は予約語のbeginを使っている、からです。

練習

それでは、練習してみましょう。

レッスン３では？

変数を使う前に、使うことをコンピュータに教えなければなりません。すなわち、使うことをコンピュータに宣言するのです。次のページでは、変数宣言について学習します。

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このページの最終更新日は 99/03/15 です。
掲載責任者・ページ作成者： (c)板谷雄二(itaya@alice.asahi-u.ac.jp)