変数を使う前に、使うことをコンピュータに教えなければなりません。すなわち、使うことをコンピュータに宣言します。このページでは、変数を使う前に必要な宣言について説明します。説明が長くなりますが、約束事の説明が多くなっているだけですので、辛抱して読み進んでください。
目次
形式 | |
変数を宣言すると、コンピュータ内部では? | |
例 | |
動作確認1 | |
複数の変数の宣言 | |
動作確認2 | |
レッスン4では? |
変数を使う前に、変数をコンピュータに用意させ、その変数に名前をつける作業をします。その作業を変数宣言といいます。
変数宣言は、次のような形式を用いて行います。
var 変数名:型;
すなわち、varの後に空白、変数名、:(コロン)、型、;(セミコロン)を続けます。:(コロン)や;(セミコロン)の前後に空白があってもかまいません。
変数を用意するといっても、どのような変数かをコンピュータに教えてやらなければいけません。どのような変数かは型のところで指定します。整数を取り扱いたい場合、型として「integer」を使います。なお、このintegerは大文字と小文字を区別しませんので、IntegerでもINTEGERでもかまいません。
このPascal・Delphi入門のページでは、型としてintegerだけを用います。すなわち、整数だけを考えていくことにします。そうしますと、
var 変数名:integer;
となります。変数名をiとすると、
var i:integer;
となります。
変数を宣言すると、変数には自由に値を入れることができます。これは、コンピュータがメモリ(記憶装置)の中に変数のための領域を確保してくれるからです。
例えば、var x:integer;と宣言しますと、コンピュータのメモリ内には、xと名前がつけられた変数のための領域が確保されます。図に描きますと、下のようになります。
確保された領域は箱で表され、箱にはxの名前が付けられ、区別できるようにしています。その箱には整数の値(データ)を記憶でき、その値を箱の中に書くことにしましょう。値の記憶方法については、他のページで説明します。
Q&Aコーナー |
Q:型はinteger以外にはないのですか? |
A:解答を見たい人はここをクリック。 |
次のようなプログラムをみてみましょう。
[注意]左端の番号は、プログラムの一部ではありません。各行を区別するために付けた番号です。
2行目のvar i:integer;では、
のような箱がコンピュータ内で用意されます。コンピュータの中に用意する箱は空にはできず(メモリに空きという設定はできず、必ずある値が設定されています)、ある値が入っています。ここでは、何もしないときは、あらかじめこの箱の中には0(セロ)が入っているとしています。
それでは、実際に、動作確認をしてみましょう。
それでは、動作確認をしてみましょう。動作確認をする前に、Internet Explorerの設定が適切がを調べてください。
Pascalシミュレータによる動作確認
[注意]このリンク先のページはInternet Explore
3.0以降で正しく表示されます。
iとjの2つの変数を準備したいときは、
とします。後のvarを省略することができ、
var i:integer;
j:integer;
とできます。2行目と3行目をまとめて、iとjを「,」(コンマ)で区切って
var i,j:integer;
ともできます。
Q&Aコーナー |
Q:varを省略した書き方 var i:integer; j:integer; では、2行目のjの前に空白があるのはなぜですか? |
A:解答を見たい人はここをクリック。 |
それでは、動作確認をしてみましょう。
Pascalシミュレータによる動作確認
[注意]このリンク先のページはInternet Explore
3.0以降で正しく表示されます。
次のページでは、代入について学習します。
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このページの最終更新日は 99/03/20 です。
掲載責任者・ページ作成者: (c)板谷雄二(itaya@alice.asahi-u.ac.jp)