今までのプログラムでは、上から順番に実行されてきました。順番を変える方法をこのページから学んでいきます。まず、条件を考え、その条件が満たされる場合とか、満たされない場合によって、実行する内容を変えてみましょう。
目次
if文 | |
例 | |
動作確認 | |
レッスン9では? |
「10万円貯金できたら、海外旅行しよう」のように、私たちは「何々だったら、何をしよう」という行動をしばしばとります。すなわち、ある条件を考えて、その条件が満たされたら何々をする、満たされなかったら何々をする、というように、いろいろ判断しながら、生活しています。コンピュータも判断ができます。その方法を説明します。
Pascal・Delphiで判断をさせる書き方は、次のようになります。
if 条件 then 処理1; 意味:条件が満たされるとき処理1が行われ、条件が満たされないときは処理1は行われない。 |
より詳細な説明はすぐ後にありますが、1つ例を挙げますと、変数aの値が0より大きい場合だけbに10を代入したいときは、次のようにします。
if a>0 then
b:=10;
上の例では、条件はa>0です。条件が満たされるときの処理はb:=10です。if、条件、thenの前後に空白をいくつ入れてもかまいません。
Q&Aコーナー |
Q:thenの後などの行末に;(セミコロン)がないのはなぜですか |
A:ここをクリック。 |
Q&Aコーナー |
Q:if then elseというのを見ました。このelseは何ですか? |
A:ここをクリック。 |
条件にはいろいろな書き方がありますが、このPascal・Delphi入門ページでは、次のような簡単なものだけを使います。数学で学んだ記号とほぼ同じですので、すぐ理解できると思います。
条件 | 記号 | 例 | 例の説明 |
等しい | = | a=b a=10 |
aの値とbの値が等しいかどうか aの値が10に等しいかどうか |
等しくない | <> | s<>100 | sの値が100に等しくないかどうか |
大きい | > | x>y | xの値がyの値より大きいかどうか |
以上(大きいか等しい) | >= | u>=v | uの値がvの値以上かどうか |
以下(小さいか等しい) | <= | a<=0 | aの値が0以下であるかどうか |
小さい | < | c<0 | cの値が0より小さいかどうか |
次のようなプログラムをみてみましょう。
[注意]左端の番号は、プログラムの一部ではありません。各行を区別するために付けた番号です。
4行目で、xの変数に10が代入されます。
5〜6行目では、xの値によって処理を変えています。xの値が0以上のときは6行目を実行します。上のプログラムでは、xの値は10で、0以上ですので、6行目が実行され、yに1が代入されます。
それでは、上の例の動作確認をしてみましょう。また、プログラムを変更して、下の動作確認をしてみましょう。動作確認をする前に、Internet Explorerの設定をちゃんとしているか調べてください。
x:=10;の10を-10に変えて、動作確認をしてみましょう。 | |
条件x>=0を他の条件(例えば、x<0、x=5、x<>10など)に変えて、動作確認をしてみましょう。 |
Pascalシミュレータによる動作確認
[注意]このリンク先のページはInternet Explore
3.0以降で正しく表示されます。
上のプログラムでは、条件を満たしたり、満たさなかったりする場合の処理は1つしか書いていません。複数の処理をするときは、それらの処理を1つにまとめることを行います。レッスン10では、複数の処理を1つにまとめる方法を説明します。
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このページの最終更新日は 99/03/20 です。
掲載責任者・ページ作成者: (c)板谷雄二(itaya@alice.asahi-u.ac.jp)